2014年6月3日火曜日

僕たちは、おじーちゃん・おばーちゃん達の守り神!



美和ケアセンターは、

具志川という地にあって比較的小高い丘の上にあります。

沖縄では、昔から小高い丘(杜)は、

信仰の場所として大切にされてきました。

ここ、美和ケアセンターがある喜屋武にも喜屋武マーブという

地域の人たちが昔から大切に守ってきた杜があります。

中城湾から吹き上げてくる海風は、

美和ケアセンターへ届く頃には清々しい風へと変わり、

そこにいる人たちの気分をもウキウキ・ワクワクな気分へと変えてくれる、

そんな場所なのではと感じさせてくれます。


そんなウキウキ・ワクワクする風や空気(雰囲気)を

もっと呼び込んでもらおうと、

二人の童神(わらびがみ)にも手伝ってもらうことにしました。

この子達、美和ケアセンター正面玄関で

ゆんたくシーサーおばーといっしょに

無邪気な姿を見せてくれます。

宜しければ遊びに来てみて下さい。

この無邪気そうな子達から少しでも何か感じ取ってくれたらうれしいです。




2014年5月7日水曜日

今日のランチデザート Le guai Yogurt

「 今日のランチデザートは、Le guai Yogurt ・ ・ ・ 」 って、な~に~?
 

菜園になっている Le guai

Le guai = ルグァイっていうと、ウチナーのおじー、おばー達であればピッン!とくるのでは。
 
そう、今、健康食品や化粧品の原料として注目を集めている「アロエベラ」のこと。
 
少々、カフェっぽく洒落てみたのですが。
 
ふつうに言うと、「今日のランチデザートは、アロエ・ヨーグルト」。
 
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先日、このブログで美和ケアセンターで採れるカンダバーの話をしました。
 
その後、厨房のスタッフの計らいにより「採れたてカンダバーのボロボロジューシー」を
 
デイサービスにて、昼食メニューとして出してもらいました。
 
すると、配膳するや否や、利用者のみなさん、「あっ!」という間にペロリ。
 
どんぶり椀に結構入っていたはずなのに、
 
「あ~、美味しいさ~」 「あい~、懐かしいさ~!」

 「鍋ごと、テーブルに出したら~」と超好評。
 
中には、食べ足りなかったのか、少々不満気味な方も ・ ・ ・ ! !
 
戦後、高度経済成長、本土復帰と、オキナワがまだ経済的に貧しかった頃、
 
よくカンダバージューシーが食卓に上ったものです。吹かしイモと共に。
 
厨房のスタッ ・ フ~のみなさん、ありがとうございました。
 
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と、いっているうちに、今回、自家菜園からまたまた採れたての食材を使ったメニューが。
 
それが、タイトルとなっている" Le guai Yogurt  = アロエ・ヨーグルト"
 
このアロエ、ウチナーンチュにとっては、"飲み薬" "塗り薬" "貼り薬"など
 
万能薬として馴染の深~い植物。
 
厨房スタッフの手に掛かれば、これがおいしいアロエ・ヨーグルトとは。
 
アロエって、超~苦いのですが、皮はもちろん剥いて、丁寧に湯がき、
 
それから、一晩 は・ち・み・つ に漬けて、利用者のお口に合うように仕込んだとのこと。
 
実際に食すと、ナタデココよりも歯ごたえよく、食べやすく、

ヨーグルトとよくマッチしている。
 
アロエは、ウチナーンチュが民間療法として取り入れてきた植物。
 
薬用として、「飲んで良し」、「塗って良し」、そして「貼って良し」に、
 
今回、美和ケアセンターでは、「食べて良し」がプラスされました。
 
美和ケアセンター、ウチナーのおばー・おじー達の知恵に感謝~!
 
そして、何より厨房の栄養士&調理スタッフ~に、

その創意工夫と利用者へキモチを込めた食事に感謝~!

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◆ 栄養士からの"ちょこっとアロエ"メモ ◆

沖縄では、よく栽培されているアロエペラは、

「飲んでも効き、塗っても効く」と言われていますが、

その効用は、以下の通りだそうです。

< 外 用 >

・外傷治癒作用 ・鎮痛作用 ・茎皮の吸収促進作用 ・保湿作用

< 内 服 >

・消化性潰瘍 ・胃炎治癒作用 ・免疫増強作用 ・下痢作用(整腸作用)


※ アロエを摂取するとウィルスなどの感染病に対する抵抗力が増大するそうです!

但し、注意も必要 !!

生のアロエを毎日大量に摂取し続けると身体に支障を来たすとのこと。

なんでも、ほどほどに、でしょうか。

少なくとも、生より加熱した方がよさそうです。


美和ケアセンターの"料理の鉄人 四人衆"
 (もう一人超鉄人がおります)
夏本番をめざし、伸び盛りのゴーヤー達です
 

2014年4月19日土曜日

見えていなかったものが見えてくる?! 「標的の村」

今日(4/19)は、利用者Mさんと恩納村まで出かけ、

映画「標的の村」を鑑賞してきました。

「標的の村」は、県内はもとより県外・国外でも上映されておりますが、

今回は、恩納村で上映されるという情報を聞きつけ出かけた次第である。

私自身は、既に1度は鑑賞しているのですが、

名護市辺野古のご出身であるMさんにも観てもらいたいと思い、お誘いしました。

普天間基地の移設については、キッパリ「NO」と言うMさん。

そのMさんの「NO」という思いを幾らかでも共有できればと、お誘いしたのが一番の動機。

何度見ても悔し涙が出てきました。

何故、ウチナーンチュ同志で争わないといけないのか!? ということです。

同じウチナーンチュ。

どこかが「変<ヘン>」なのである。

元を辿ればもしかして同じグァンス<元祖>、ウヤファーフジ<親・先祖>かもしれません・・・!?

そのグァンス、ウヤファーフジがあの光景を見たらどんなに悲しむであろう。

(既に、後世<グソー>、天国で私以上に号泣しているのでは!?)

今回は、上映会終了後にウチナーの唄者・古謝美佐子さんが「語り」と「歌」でゲスト出演。

古謝さん流の"ウチナーを知らない人たち"への伝え方を観ることができました。

ウチナーの苦難の歴史やウヤファーフジから伝えてきた子・孫への思い。

そして、何より大切なウチナーについて、

古謝さんの「語り」と「歌」を通してあらためて観ることができました。

今日の上映会、

「標的の村」からは、

今のウチナーが抱える"苦悩"を観ることができ、

古謝美佐子さんの「語り」と「歌」からは、

昔(近代)からウチナーが抱える"苦悩"を観ることができたような思いがしました。

ひとりでも多くのウチナーンチュが、この「標的の村」を観て、

どこか「変<ヘン>」

だということを感じ取れたらな~、という思いでMさんと私、上映会場を後にしました。
 
▲古謝美佐子さん(左)と
利用者Mさん(右)のツーショット
(写真を画像処理)

-------------今後の上映会情報--------------

① 名桜大学 / 名護市 / 5月中旬予定 / 主催:学生たち
② 東村(詳細不明) / 6月中旬予定 / 主催:????
③ その他 / 左記ウェブページをクリック http://www.hyoteki.com/jyouei/

2014年4月13日日曜日

第7回平和の礎刻銘者追悼清明祭

 
 
4月12日、糸満市摩文仁の平和祈念堂において
 
第7回平和の礎刻銘者追悼清明祭が行われ、
 
美和ケアセンターも利用者4名、スタッフ2名で参加してきました。
 
沖縄戦没者の遺族ら約250名の方々と共に、
 
平和の願いと恩恵の念を込めて折り鶴を平和祈念像の前に供え、
 
手を合わせることができました。
 
平和祈念堂へ入る前に、私たちは平和の礎へ行き、
 
ご自身の出身地や遺族の名前が刻まれている碑の前に立ち、一つひとつ確認しました。
 
平和の礎に刻まれた市町村ごと、字ごとに並ぶ刻銘を見、
 
そして、平和の礎全体を見回して思わずこぼれた言葉が、
 
「うっさなー あんばーなー! (こんなに あるのー!)」 という言葉でした。
 
沖縄戦では、24万1千人余の命が失われております。
 
その失われた命の数、礎を前にして初めて実感できた瞬間ではなかったかと思います。
 
現在、美和ケアセンターを利用されている利用者のほとんどが、
 
この悲惨で壮絶な時代を体験し、乗り越えてきた方々です。
 
戦後、振り返ることなく、生きることだけで一生懸命であった世代。
 
今回、利用者とともに参加した清明祭。
 
わずかな時間ではありましたが、戦没者への恩恵の念と
 
そして、いっしょに参加した美和ケアセンターの利用者へ
 
同じウチナーンチュとして感謝をあらためて感じたひと時でした。


▲ 平和祈念資料館前にて
 

2014年4月11日金曜日

美和の菜園はハートがいっぱい

美和ケアセンターの敷地の一角にはちっとした菜園があります。

スタッフが毎日、水をやり、大切に育てております。

ピーマン、ゴーヤー、サツマイモ、そして最近脚光浴びているカンダバー。

カンダバーなんて、昔ん人であれば「懐かしいねー!」と言う人も多いのでは。

▲陽射しを浴びてすくすく育ったカンダバー
昔は、食卓によくカンダバージューシーやカンダバーの入ったみそ汁が出ていたものです。

でも、このカンダバー、再び脚光を集めているというのです。

その栄養価の高さと調理のしやすさが脚光を集めている要因。

ポリフェノールやビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、

そして、長い茎には食物繊維も豊富に。

まさに、「島やさい」の代表選手である。

さて、菜園に青々となっているカンダバー。

「カンダバーを使った献立があるとい~な~」と、栄養士にお願いしたところ

さっそく厨房の調理スタッフと相談。

おじー・おばー達のためにメニューに入れてくれるとのこと。

厨房スタッフの皆さんの早速の対応には「感謝」です。

おじー・おばー達、喜んでくれるとい~な~。

昔の古き良き沖縄を、輝いていたビンボー生活のあの頃? を思い出してくれたらい~な~。

カンダバーで「回想法」。なんてことになってくれたら、なおい~な~。



 知ってましたか。カンダバーって葉っぱが、ハートの形をしていること。

そうなんです。美和ケアセンターの菜園は、今、この「愛」で溢れています。

その「愛」、少しでも分けてあげられたらい~な~。

2014年3月30日日曜日

花より団子な面々、「暮らしにアートin伊計島・・・」へ行く

▲うるま市のゆるキャラ"東江ツル"オバー
  
「暮らしにアートin伊計島 ~ おきなわ作家市 ~ Vol.2」が、
 
伊計島の元小中学校校舎で開催されておりました。
 
今日が最終日ということで、ラストチャンス。
 
デイサービス美ら花では、野外レクの一環として利用者を見学に連れ出しました。
 
夜半からのものすごい雷雨に心配もしましたが、お天気もなんとか回復し、
 
ドライブ日和、アート日和と恵まれ、ほんとよかったです。
 
会場は、最終日とあってか、たいへん賑わっておりましたが、
 
利用者のみなさんは、というと ・ ・ ・ ? 花より団子でした !!
 
でも、やはりお出かけは楽しんでおられる様子。
 
デイでは、ついついウトウトと居眠り気味の方も、
 
み(目)ーぐるぐるーでした。
 
▲ 校庭の「二宮金次郎 像」の前での記念写真
 

屋敷御願

さりー うーとぉーとぅ。
 
今日は、美和ケアセンターでは毎年恒例にしている「屋敷御願」をしました。
 
邪気のお祓いと
 
利用者と職員の健康祈願・安全祈願
 
そして、「ヌジファ」も兼ねてこの一年の間に生涯を綴(閉)じられた利用者に対し、
 
あらためてご冥福をお祈りさせて頂きました。
 
 

 
当施設に入居されている利用者には、
 
「屋敷御願」を心待ちにされている方もおり、
 
ちゃんと執り行ったことをご報告すると安堵の笑みを浮かべられておりました・・・。

💛 💛 💛 💛 💛
 
国際保健機関WHOは、「健康」について以下のよう定義しております。
 
■ 身体的健康
 
■ 精神的健康
 
■ 社会的健康
 
■ 霊 的 健 康 
 
以上の4つが「健康」の定義とされておりますが、
 
4番目の「霊的健康」にハッ! とされますよね。
 
"霊的"というとタブーな感じがしますが。
 
国際保健機関が1999年にそれまで定義は他の3つであったものに追加されたとのこと。
 
ウチナーンチュにとって、「何を今さら」という感もありますがね。